2015年08月09日

原田宗典著「メメント・モリ」

一か月ほど前になったが「雑誌新潮」にて、原田さんの復帰作が発表された。
何度も読み返して、気づいたらブログにアップするのが今日になってしまった。
大麻と覚醒剤使用で捕まった後は、エッセイに良く出てくる仲の良かったカメラマンの故:
久山城正さんのサイト上で不定期にエッセイを掲載していたが、とうとう新作が。
2年前に捕まった時のことは良く覚えている。長年の読者として大ショックだった。
著書の一部を引用して
「てめえは大馬鹿ヤロウだ!!釈放されたら拘置中のことでも書いたらどうだ」
といったことをこのブログに書いたが、今回は留置所のことにも触れられている。

メメント・モリ=「死を想え」死にまつわる話をいくつか。
久山さんのことにも触れられている。
その後「ジョイントが回ってきた。」…何のことかしばらくわからないまま読んで行くと
大麻を使用している時の話だった。ゾッとしながら読み進む。
作中登場人物はすべてイニシャルだが、エッセイを読んでいる人だったらこれが誰だかは
すぐにわかる。
バブルの頃からやってたんだ…私があれほど面白いと他人に勧めていた本は大麻の産物
だった。
逮捕の日・留置中のこと、家庭崩壊と独り暮らし、不倫相手とその間に生まれた子
カッとなって自殺未遂
裁判の記事を読むと出てきたキーワード・あるいは初めて知ったことやネット上の噂だと
思っていたことが、この作品で次々と明らかになった。

人生の糧を作品に盛り込むことが多かったが、これからはどうするのか。

★11月25日に「メメント・モリ」が新潮社から単行本化決定だそうです。
posted by アパート管理人 at 13:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする